【過去問解説&勉強法】2022年公募推薦英語大問3(11月20日)

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【近大過去問】2022年公募推薦英語大問3(11月20日)の詳しい解説&勉強法を書いています。

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問1

1:Although quite(    ), Ken kept studying hard to finish his writing assignments.

ア.been exhausted
イ.being exhausting
ウ.exhaust
エ.exhausted


『分詞構文』だと見分けられるようになること。


解答方法

ステップ1

選択肢と (   ) の位置から『分詞構文』の問題だと判断できるようにします。

分詞構文を判断するコツ

1:文頭に現在分詞(動詞のing形)or 過去分詞(動詞のed形)がある。
2:コンマ( , )があり、その後にSVが続く文がある。


この2つがあれば、分詞構文の可能性が高いです。

基本形

分詞(現在分詞or 過去分詞)… ~ ,  SV…  ~ .

さらに、この問題では分詞の前に接続詞が置かれている形です。
このタイプの分詞構文は、近大英語大問6 (並び替え問題)でもよく出題される形です。大問6ででてくると、難易度がUP↑するので、まずは文法問題で理解できるようにしましょう。

応用形

接続詞+分詞(現在分詞or 過去分詞)… ~ ,  SV…  ~ .


ステップ2

分詞構文だと判断できれば、現在分詞or 過去分詞を入れるかを考えます。
分詞の選択は、S を補うことから始めます。

ポイント

分詞(現在分詞or 過去分詞)… ~ ,  SV…  ~ .

S 分詞(現在分詞or 過去分詞)… ~ ,  SV…  ~ .

の形で考えます。

この問題では、コンマ ( , ) の後ろの文の S ( Ken ) を見つけて、それを分詞の前に持ってきます。

Although Ken quite (   ), Ken kept studying…

ここで、補ったSと分詞の関係性をみて現在分詞or 過去分詞を決めます。
(※関係性を見るときは、be動詞も入れて考える)

「Although Ken was quite exhausted,……  」 or 「Although Ken was quite exhausting,……」

とすれば、前者のほうが正しいので、この元の文は、

「Although Ken was quite exhausted, Ken kept studying hard to finish his writing assignments.」 であり、

「Although Ken was quite exhausted」の部分が、分詞構文によって、主語が省略され、be動詞がing になり、

「Although [Ken] being quite exhausted,」という形になり、そしてbeing も省略されて、

「Although [Ken] [being] quite (exhausted) 」が、問の最初の形になります。

よって答えが、exhaustedの「エ」になります。

勉強法・対策

『分詞構文』は受験生が苦手だといわれる範囲なので、理解してから問題演習をこなしてください。

まずは理解が優先です。理解できるまでは問題集を進めないほうがいいです。

『Evergreen』(EG) の P.253~259 に分詞構文の説明があります。
問題で出てきている「接続詞+分詞」は P.257 に説明があります。『分詞』は分詞構文含めて必ずと言っていいほど、近大英語で出題されるので、分詞全体を復習をおススメします。

理解ができたら問題集です。
分詞の問題は難しいので、簡単な(理解できるもの)から始めてください。
例えば、『関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]』(ポラリス1)の P.119~129 にある問題を進めてください。ミスが多ければ、解説を見てもう一度EGなどで復習して、解きなおします。ある程度できるようになれば、『関正生の英文法ポラリス[2 応用レベル]』(ポラリス2)を進めましょう。P.98~111 の分詞を解いてみましょう。この問題ができるようになれば、近大の分詞問題もある程度解けると思います。あとは近大の過去問をといて、分詞のパターンを理解できれば、分詞の問題はほぼ解けるようになると思います。

問2

2:The Italian food served at the cafeteria was amazing, but its service was(    )slow.

ア.a lot
イ.as well
ウ.far too
エ.very much


『形容詞』・『副詞』などの選択肢がある場合、選択肢を一つひとつチェックする。


解答方法

“a lot” は『名詞:たくさん』『副詞:かなり』の2つがあり、ここでは、「副詞が (    ) に入れられるか?」を考えないといけません。
a lot を副詞で使うときは、「比較を強調する」形で使われます。
うしろが slow という比較ではない形なので、この選択肢は消去法ではずしてください。
(※近大英語で比較の強調で、much, still, even, far [EG, P.287,288参照] などは問われたことはありますが、a lot は少なくとも問われたことはないです。)

“as well” は『副詞:~と同様に』という意味で、基本的に文末につけます。意味も (   ) の位置もダメなので外しましょう。

“far too” は far『副詞:かなり』、が too『副詞:~(非常に)すぎる』を修飾して、「かなり~すぎる」という意味です。
後ろに、slow という形容詞を修飾し、形容詞句を作って「かなり遅すぎる」という意味になり、文脈に合うので正解になります。

“very much” は very『副詞:とても』は much『副詞:とても』を修飾します。
しかし、much は動詞を修飾する。 [EG, P.585]
日本語では「かなり遅い」と slow を修飾できそうですが、英文法では形容詞を修飾することができないので、正解になります。

勉強法・対策

この問題のように、細かい副詞の使い方が問われることは近大ではまれです。
こういう問題は知識があるかないかで、解けるか解けないが決まるので、わからなければ捨て問題だと決めてもよいです。
それでもある程度文法的に消去法が使えれば、正答率が向上します。
長文の精読時に副詞の使い方など、細かいところはEG等で調べる習慣をつけましょう。

問3

3:(    )being a great director, she is an amazing actress.

ア.As
イ.Besides
ウ.To
エ.With


『接続詞』・『前置詞』の問題は、直後の句 or 節で判断する。


解答方法

まずは、『接続詞』と『前置詞』に分けます。

この問題で接続詞は、asのみで、前置詞はas, besides, to, with、の4つになります。
(    ) の直後に being a great director, とあり ‟” がきているので、前置詞を入れる問題と判断します。(‟”なら接続詞です。)

前置詞の as には3つの意味があり「…(である)と」「~として」「~のころ」[EG,P637]
besidesは「~に加えて」
toは「~へ(方向)」や「~まで(範囲)」など複数の意味がある[EG.P602,603]
withは「~と一緒に」や「~で(原因)」など[EG.P608,609]
あとは文意の通る一番良いものを選べばいいので、besidesの「イ」が正解になります。

勉強法・対策

『接続詞』『前置詞』を見分ける問題はよく出る形です。ただし、近大文法では出題されても、各日程で1問以上は出題されないと思ってください。(動詞の問題のほうが多いです)

接続詞の問題は、まずは接続詞を覚えましょう。
(大問1(会話文), 大問2(穴埋め問題), 大問6(並べ替え), 大問7(長文読解)など接続詞を使う問題は多いです。)

文法書 [EG,P.619~] などで使い方と接続詞の数を増やします。
問題集はポラリス1の [P.214~223] などで練習しましょう。
あとは、長文の精読時に「なぜその接続詞が使われているのか?」を考える習慣をつけましょう。
この習慣がつけば、それほど対策の必要な文法単元ではないです。

問4

4:Jim goes running in the park at least(    )two days to maintain his weight.

ア.each
イ.every
ウ.few
エ.other


『形容詞』の問題は、問題によって見るポイントが異なる。


解答方法

『形容詞』を見たらまずは、名詞を探してみましょう。

(   ) の直後に two days という語句があり、これが今回のヒントになっています。
答えは、”every two days” で「2日おき」にとなるのですが、これは暗記おかないと解けない問題です。
「2日おき」にという語句は他にも、「every other day」や 「every second day」などがあります。
これらの表現はどちらかというと、大問1(会話文)で出てきそうな表現なので覚えておきましょう。

勉強法・対策

『形容詞』の問題は、『名詞』とセットで問われることが多いです。

形容詞を復習するときは名詞と一緒にしましょう。(例:manyとmuchは可算名詞と不可算名詞と一緒にきかれる)

また、形容詞の問題はパターンがあるので、多くの問題を解いて慣れることが大切です。
近大の形容詞の問題もいろいろなパターンがあるので、過去問を解いた後はそのパターンを覚えるようにしましょう。

ポラリス1 [P.244~253] や完璧にしたいなら Vintage (VG) [P.326~345] などを進めましょう。
勉強法のアドバイスとしては、使い方を理解しながら進めましょう。「なぜその答えなのか?」を説明できないまま問題集を解くことは避けましょう。

問5

5:Takeshi wrote an excellent report,(    )it had some minor grammatical errors.

ア.about whether
イ.as though
ウ.except that
エ.in case


『前置詞』の except の用法を知っているか。


解答方法

まずは選択肢を見ます。
‟ about whether ” 「~かどうかについて」
‟ as though ” 「まるで~であるかのように」
‟ except that ” 「~であることを除いては」
‟ in case ” 「~の場合には」
という意味です。

解答としては、意味で考えて、「ウ」と答えてくれてOKです。

特に注意してほしいのが、‟ except ”という単語です。
これは『動詞』『前置詞』『接続詞』の3つの品詞を持っています。
前置詞で使われるときは、[that SV~] という形で、前置詞の後ろに that 節くる特殊な使い方ができる単語です。(基本的に「前置詞+that SV~」はできない。)

勉強法・対策

問3の問題と勉強法・対策は同じです。
接続詞を覚えることから始めて、問題集で確認していきましょう。
‟ whether ”は [EG,P.626,627]
‟ in case ” は [EG,P.634,635]

問6

6:As it is almost ten o’clock, I think it is time my children (    ) in bed.

ア.are being
イ.being
ウ.have been
エ.were


it is time の表現から、『仮定法』の問題だと気づけるか。


解答方法

「It is time」という表現を見て、『仮定法』だと判断してください。

[it is time + SV (過去形)] で「~してもよいころだ」という意味になる仮定法の一つです。
[EG,P.381] よく似た形で、[it is high time +SV (過去形)] や [it is about time +SV (過去形)] も同じ形をとるので覚えておきましょう。
覚えておく目的は、瞬時に仮定法だと判断し、過去形を選べるようにするためです。
これで近大の問題を5秒で2点取れます。
過去形はwere しかないので、「エ」になります。

勉強法・対策

仮定法は、文法的に点の取りやすい範囲であり、近大でもよく出題される範囲です。
仮定法は基本的に V を問われることが多く、時制の問題になりやすいです。
どういうときに仮定法で、「過去形が使われるのか?」「過去完了形が使われるのか?」を整理しながら勉強してください。
なれるとすぐに気づくと思います。

仮定法の近大頻出タイプは、①ifを使った仮定法問題 ②ifの省略 ③慣用表現に分けることができます。
それぞれEGでは ① [P.366~369], ② [P.376~377], ③ [P.380~382] です。
EGを読んだ後に問題集を進めます。
基本レベルの問題集、ポラリス1[P.44~61] などを進めるのがいいと思います。

問7

7:Oliver(    )German stamps ever since he visited the country.

ア.collects
イ.has been collecting
ウ.is collecting
エ.would collect


『時制』の問題であり、sinceの表現を見て、完了形の問題だと判断する。


解答方法

まずは (    ) が V を問われていることを確認します。

V が聞かれているときは『時制』の問題になるので、
現在形』『過去形』『未来形』『進行形』『完了形』の5つから判断することになります。

あとは、ヒントを見つけてどの時制かを判断します。

この問題のヒントは ‟ since ”という単語です。
「前置詞」or「接続詞」になるのですが、接続詞の場合「~だから」という because と同じか、「~以来(から)」という意味の2つがあります。
後者の「~以来」という意味で使われるときは、ほぼ『現在完了形』または『現在完了進行形』と一緒に使われます
あとは意味が通じるかを考えて、通じれば答えになります。
この問題では、現在完了形がないので、現在完了進行形の「イ」を選べばOKです。

勉強法・対策

時制の問題は、英文法を学ぶ上で最初に勉強する範囲だと思います。
時制の問題もパターンがあり、今回のように、ヒントを見つければ、近大でも即答できるタイプの問題が多いように感じます。

まずは時制の理解を完璧にしてください。
EGでいうと、[P.59~105] です。

注意しないといけないのは問題集です。

時制の問題は、『現在形』『過去形』『未来形』『進行形』『完了形』の違いを問われるので、問題を解くレベルになるまで、理解しないといけない量が多いです。
それに、『助動詞』『受動態』も入ってくる問題もあるので、問題集を進めるまでが大変です。

ポラリス1だと [P.16~27] ですが問題量が少ないので、他の問題集を進めることも考えてください、ただし、VG や Next stage などは単語のレベルが高く、時制の問題の練習にならないかもしれません。
そのときは問題集のレベルを下げて、問題文が自分でも訳せるレベルの問題集にかえましょう。
あくまでも文法の問題なので、単語で詰まってしまっては意味がないです。

ある程度できれば、あとは近大の過去問を使って、ヒントを見つける練習をすれば、完答できる単元です。

問8

8:(    )hard the student tried, he was still unable to finish the assignment.

ア.How
イ.However
ウ.What
エ.Whichever


選択肢に複合関係詞がある場合の解き方がわかっているか。


解答方法

複合関係詞が出たときは、まず ‟ however ” があるかどうかをみましょう。

なぜ however を見るかというと、however は [however+形容詞or副詞] という形をとれます。
ほかの複合関係詞 (whoever,  whatever, whichever, whenever, wherever) はこの形がとれません。[EG,P.341]

この問題では (   ) の後ろに hard という副詞が来ているので、whichever がすぐに選択肢から消せます。
あとは疑問詞である、what と how ですが、what は直後に名詞を取って疑問詞として使えますが、副詞は取れないです。
how は直後に形容詞 or 副詞の両方が取れます。
この問題で how を選ぶと、最初の文が、関節疑問文(名詞節)になるので、後ろの文 (主節) との接続ができないので間違いになります。

複合関係詞の問題はヒントを見る位置がほぼ決まっており、それがわかれば、最後に日本語訳にして意味が通じるか確認してください。
意味が合えば確実に正解です。
この問題は、hard をみて、However の「イ」を選びましょう。

勉強法・対策

複合関係詞は近大文法問題で出題されます。

難しいというよりは、使い方と意味さえ分かれば、正解を即答でき、消去法ではずすことができます。
まずは名詞節になるときと、副詞節になるときを分けて覚えてください。
複合関係代名詞と複合関係副詞をわけて覚えてください。[EG,P.338~342]

問題集は、複合関係詞のみの問題は少ないのですが、ポラリス1[P.148], ポラリス2[P.126] などがあります。VG だと [P.124~129] です。

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