概要
・大問3の文法問題は、全8問で各2点・合計16点。
・目標:満点がほしい。たまに非常に難しい問題もあるので、1ミスを目指す。
・出やすい単元があり、各単元の中でも出やすい範囲がある。
出題されやすい文法の単元
1.動詞系(分詞・時制・不定詞・動名詞・受動態・仮定法・助動詞)
2.関係詞
3.代名詞
4.接続詞+前置詞・副詞
5.否定・倒置
6.名詞・形容詞
7. その他
1.動詞系
動詞系の問題は、1回の受験で、1~3問出題されます。
動詞系の問題は、選択肢に動詞が並んでいるものです。
(例:ア.ran イ.run ウ.running エ.to run )
このように選択肢に動詞の変化形が4つならんでいるものです。
出やすい順番は、
1:分詞
2:不定詞
3:仮定法
4:動名詞
5:時制
6:助動詞
1:分詞
ほぼ毎回出題されます。
分詞の出題パターンは、
・分詞構文(副詞として使う分詞)
・限定用法(形容詞として使う分詞)
・付帯状況のwith O C のCに位置で使う分詞
この3つのうち1つが一回の受験で出題されます。
特に最近を多いのが分詞構文です。
2:不定詞
ここ2年くらいは少ないですがよく出ます。
パターンとしては、
・使役動詞(使役動詞+O+原形)
・知覚動詞(使役動詞+O+原形)
・allow O to do (動詞の後に目的語(O)を取った後に不定詞がくる形)
*不定詞のイディオム系は大問6の整序問題で問われることが多い。
例:be to do (EG,P206)など
*最近の傾向としては、不定詞と動名詞の区別問題が少ない。
decide to do, manage to do,
avoid ~ing, give up ~ing
などの動詞によって、不定詞・動名詞が決まる問題はあまりみなくなりました。(EG,232)
3:仮定法
仮定法もよく出る単元です。
イメージでいうと、大問3と大問6のどちらかで出題されています。
出題パターン
・通常の仮定法(動詞の形で、文脈の時制に合わせる問題)
・Ifの省略 (EG,P376)
・should を用いる仮定法
*大問6で出題されることも多く、特にif省略の問題がかなり難しい。
イディオム:If it had not been for ~(EG,380)のifの省略問題は、かなり正答率も低かったようです。
4:動名詞
動名詞の問題は年々難しくなっています。
パターン
・意味上の主語とセット問題(例:I like your playing the guitar)
*分詞の問題との区別がむずかしい。
5:時制
時制の問題は最近でてないですが、出たときは必ず得点しないといけないです。
パターン
・時と条件を表す副詞節中では、未来のことは現在形で表す。
6:助動詞
助動詞の問題は、選択肢を見て助動詞の問題だと判断できるように。
パターン
・suggest that S (should) V (shouldの省略されたときは V は原形)(EG,P143)
2.関係詞
関係詞は関係代名詞・関係副詞・関係形容詞の3パターンで、1回の受験で、0~2問出題されます。
*関係形容詞はB日程とD日程の問題で出たことがあるが、ほとんど出ないので、無視しましょう。
パターン
・関係代名詞と関係副詞の区別
・継続用法(非制限用法)
・連結関係代名詞(EG,P344)
*関係詞の問題は選択肢にthatが含まれていることが多く。関係代名詞のthatとその他のthatの区別も同時に聞かれます。
that は関係詞のthat, 接続詞のthat, 代名詞のthat, 同格のthat, 強調構文のthatが見分けられるように。
3.代名詞
代名詞の問題は最近多いです。1回の受験で、0~1問出題されます。
代名詞の問題はバリエーションが多いですが、近大で出るタイプはある程度決まっているので、過去問を多く解いて慣れるのが一番の近道だと思います。
EGに書いている知識以上のことはでないので、数をこなすことが大切です。
4.接続詞+前置詞・副詞
接続詞の問題は、前置詞または副詞とセットで出題されます。0~1問出題されます。
パターン
・( )の後が句か節がきているので、そこから接続詞か前置詞・副詞を判断する。
このタイプの問題が、最終的に意味を考えないといけないので、接続詞・前置詞・副詞の意味を確実にしておく必要があります。
5.否定・倒置
近大が好きな単元で、最近多く出題されている単元です。1回の受験で、0~1問出題されます。
パターン
・否定の倒置(EG,P472)
・副詞句の倒置(EG,P474)
・否定の代名詞(neither, noneなど)(*このタイプの問題は、文型の問題とセットででてくることもある。Sが否定語を含む単数形で、Vを三人称単数形で答える問題など)
*倒置の問題は見分けるのが難しいです。ですが、倒置だと見極められれば、問題としては簡単です。
*大問6でもよく倒置の問題が出題されています。問題を解くコツとして、否定語(Never, No, Hardlyなど)がでてきたら、倒置を疑ってみてください。
6.名詞・形容詞
いろいろ細かい文法を聞いてくる単元です。1回の受験で、0~1問出題されます。
パターン
・可算・不可算名詞
・可算・不可算名詞を修飾する形容詞を問う問題
・不可算名詞と動詞(不可算名詞がSになるときは、Vを三人称単数扱いする)
・of 抽象名詞(EG,494)
・後置修飾する形容詞(EG,P556:possible, availableなど)
細かい文法が出てきます。一つひとつルールがあるので、それがわからないと解けない問題が多いです。(消去法で解きづらい)
7. その他
1~6の文法で、満点取れるときもありますが、他の文法もたまに出てきます。
・比較
・品詞問題
・語法
比較
比較の問題もパターンがあります。
・比較の強調(much, far, still, even)最上級の強調(much, by far, very)
・the 比較級 of the two・・・,
などの暗記系がおおいです。
EGのPart3は大問6で問われることが多いです。
品詞問題
品詞問題は、( )のなかにどの品詞が入るかを考える問題です。
選択肢がこのようなものです。
ア:interest イ:interestingly ウ:interesting エ:interested
このタイプの問題は、S,V,O,Cを考えて( )にどの品詞が入るか考えます。
語法
語法も時々出ますが最近は少ない感じです。
選択肢に前置詞が4つ並んでいる時は、語法の可能性も考えてください。
番外編
たまに、かなり難しい問題が出てきます。
EGにも載っていない、マニアックな問題が1問出てくる可能性があります。
各日程で1問出てくるか、出てこないかなので、そこで時間をかけないほうがよいです。
対策方法
上に書いた文法を頭に入れて過去問を多く解けば、自然と慣れてくると思います。
個人的な意見ですが、NextStage,Vintage,Scrambleなどの網羅系と呼ばれる文法書を、必ずやらないといけないわけではないと思います。。
近大は出てくる単元が決まっているので、過去問を多く解いて慣れていくほうが点数アップにつながると思います。
過去問の難易度は、
B日程>>>D日程>>>A日程>公募推薦です。
A日程
A日程を受験する場合、A日程と公募推薦の過去問を数多く解きます。
上に書いた単元がよく出ることがわかると思います。
難しい問題対策にはD日程の問題がおすすめです。
解いてみるとわかるのですが、難しいように見えて、単語のレベルや読み難い文になっているだけで、核になる文法を見つけれられれば解けると思います。
B日程
かなり難しいです。
正答率がよくないときは、モチベーションをもっていかれます。
対策としては、B日程とD日程を中心に練習してください。
文法が難しい時は、他の大問が若干簡単なことが多く、そちらで点数を稼ぐようにしましょう。
難しい時は、できるだけミスを少なくするほうが合格の可能性が高まると思います。
D日程
D日程の対策は、A日程の問題とD日程の問題を中心に解いてください。
問題がなくなれば、公募推薦を解くのがおすすめです。
大問3と大問6の関係
大問3でよく出題される分詞ですが、たまに大問3で出ないときがあります。
その時は高確率で、大問6で出題されます。
大問3と大問6は関連していることが多く、
例えば、A日程1日目で、大問3で仮定法が問われると、
2日目では大問3でなく、大問6でとわれることがよくあります。
過去問をするときも、大問3と大問6を一緒にやって、ヤマを張れるように練習するのがおすすめです。
大問6
大問6の整序問題も文法問題です。
大問6は2~3の文法事項が1つの問題で問われます。
特に構文系や語法系の文法が多くみられます。
構文・語法系の文法は大問6で疑ってみてください。
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