まずは以下の問題をノートに書いて解いてみてください。
例題
世界で一番高い山の頂上に立った時,まるですべてのモノが私たちのためにあるように思えた。
When we stood on the top of the highest mountain in the world, it( A )( )( )( B )( )( )us.
ア.as
イ.belonged
ウ.if
エ.seemed
オ.everything
カ.to
(2021年公募改)
どうでしたか?
「難しかった?」「意外とできた?」「これが近大か~!」などなど思ったことがあると思います。
避けるべき解き方
最初に、並べ替え問題(整序問題)のNG行為を説明します。
①記号だけで答えて、英文を書いていない。
②日本語を真っ先に読む。
①記号だけで答えて、英文を書いていない。
これは非常に大切なことです。
自分の答えたノートを見てください。
「イカオアウエ」
このように書いてないでしょうか?
この解き方はまずいです。
(正解であるかどうかの問題ではない。)
解答方法で詳しく説明しますが、
これだと復習する時や、解答する時に確認ができません。
必ず英語の文を書いてください。
②日本語を真っ先に読む
はじめに「日本語の文章」を読んでから、それを中心に並べ替えていないでしょうか?
日本語と英語は、必ずしも一つひとつの単語が一致しているわけではありません。
近大の問題は、かなり意訳されている時もあるので、ミスする原因になります。
日本語は必要に応じて使っていきます。
いきなり日本語から考えるのはやめましょう。
解き方
①主語+動詞の確認。
②句を作る。
③文法事項を見つける。
④S,V,O,C,Mの確認。
①主語+動詞の確認。
まずは主語 S と動詞 V を探します。
ここでは、選択肢と日本語から S を見つけます。
選択肢から S を見つけるとは?
英語の S は『名詞』だという決まりがあります。
この問題では “it” が S だとわかるので、V を探します。
it 後の動詞は “seemed” or “belong” の2択です。
ここで日本語の文章を見ると、「~に思えたと」あるので、seemed のほうがよいことがわかり、It ( seemed ) が確定します。
②句をつくる。
SV が確定したら句を作ります。
(句のイメージはグループ(カタマリ)を作ることです。)
選択肢から句を作ります。
今回作れそうなのは、[as if] [belonged to] が作れそうなのがわかります。
as if は接続詞になるので、後ろに SV を取らないといけません。
as if ( ) ← ここには S が入るのですが、残る名詞は everything しかないので、
[as if everything belonged to] までが決定します。
③文法事項を見つける。
文法事項を見つけます。
この問題での文法事項は seem という自動詞です。
seemはいろんなパターンがあるのですが、
今回は [it seem as if ~] という形を思い出して、次のように文を作ります。
④S,V,O,C,Mの確認。
ここまで来たら、あとは文法的に正しいかどうか S,V,O,C,Mを打って確認します。
やってはいけないところで書きましたが、記号だけで答えてしまうとこの作業ができないです。
(もし、ここで SV が打てなくて答えがでなければ、間違っている可能性が高いです。もう一度もどって違う考えで解きなおしてください。)
あっているとわかれば、文の上に記号を付けて解答します。
近大の並べ替え問題はこのようにして解いてみてください。
近大の並べ替え問題の特徴
①文法事項が2・3個出てくる。
②配点が高い、部分点がくれる。
③たまに非常に難しい問題がある。
①文法事項が2・3個出る。
「解き方の③」で文法事項を見つけると書きましたが、近大の並べ替え問題ではこれが2・3個出てくると思ってください。
今回の問題だと、[it seem as if ~ ]と [as if ~ の後は仮定法] という2つの文法事項があります。
この文法事項を見つけることが、カギとなってきます。
(これを利用して、文法事項2つ見つけられば、ほぼ正解と思うこともできます。)
文法事項は大問2と共通で、単語がバラバラになっていることを考えれば、並べ替え問題のほうが難しいです。
まずは大問2で文法事項を学んでから、そのあとに並べ替え問題の練習をしましょう。
②配点が高い。
大問6は全4題で各2問構成で、1つ2点配点す。
合計16点あります。
問題は完答ではないので、1つ正解で2点です。
時間配分も大切です。
当日は1題2分くらいのイメージです。
③たまに非常に難しい問題がある。
過去問に多く触れていると、非常に難しい問題に出会います。
普通に難しいです。
時間をかけても、1つ2点なので、潔く勘にたよりましょう。
この場合はあきらめも大切です。
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