【大問6:並べ替え問題(整序問題)】の解説(解き方編)

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まずは以下の問題をノートに書いて解いてみてください。

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例題

世界で一番高い山の頂上に立った時,まるですべてのモノが私たちのためにあるように思えた。

When we stood on the top of the highest mountain in the world, it( A )(    )(   )( B )(   )(    )us.

ア.as
イ.belonged
ウ.if
エ.seemed
オ.everything
カ.to

(2021年公募改)

どうでしたか?


「難しかった?」「意外とできた?」「これが近大か~!」などなど思ったことがあると思います。

避けるべき解き方

最初に、並べ替え問題(整序問題)のNG行為を説明します。

NGの解き方

①記号だけで答えて、英文を書いていない。
②日本語を真っ先に読む。

①記号だけで答えて、英文を書いていない。

これは非常に大切なことです。

自分の答えたノートを見てください。

「イカオアウエ」

このように書いてないでしょうか?


この解き方はまずいです。
(正解であるかどうかの問題ではない。)
解答方法で詳しく説明しますが、
これだと復習する時や、解答する時に確認ができません。
必ず英語の文を書いてください

②日本語を真っ先に読む

はじめに「日本語の文章」を読んでから、それを中心に並べ替えていないでしょうか?

日本語と英語は、必ずしも一つひとつの単語が一致しているわけではありません。
近大の問題は、かなり意訳されている時もあるので、ミスする原因になります。
日本語は必要に応じて使っていきます。
いきなり日本語から考えるのはやめましょう。

解き方

手順

①主語+動詞の確認。
②句を作る。
③文法事項を見つける。
④S,V,O,C,Mの確認。

①主語+動詞の確認。

まずは主語 S と動詞 V を探します。
ここでは、選択肢と日本語から S を見つけます。
選択肢から S を見つけるとは?
英語の S は『名詞』だという決まりがあります。
この問題では “it” が S だとわかるので、V を探します。
it 後の動詞は “seemed” or “belong” の2択です。
ここで日本語の文章を見ると、「~に思えたと」あるので、seemed のほうがよいことがわかり、It ( seemed ) が確定します。

②句をつくる。

SV が確定したら句を作ります。
(句のイメージはグループ(カタマリ)を作ることです。)

選択肢から句を作ります。
今回作れそうなのは、[as if]   [belonged to] が作れそうなのがわかります。
as if は接続詞になるので、後ろに SV を取らないといけません。
as if (   ) ← ここには S が入るのですが、残る名詞は everything しかないので、
[as if everything belonged to] までが決定します。

③文法事項を見つける。

文法事項を見つけます。

この問題での文法事項は seem という自動詞です。
seemはいろんなパターンがあるのですが、
今回は [it seem as if ~] という形を思い出して、次のように文を作ります。

④S,V,O,C,Mの確認。

ここまで来たら、あとは文法的に正しいかどうか S,V,O,C,Mを打って確認します。
やってはいけないところで書きましたが、記号だけで答えてしまうとこの作業ができないです。

(もし、ここで SV が打てなくて答えがでなければ、間違っている可能性が高いです。もう一度もどって違う考えで解きなおしてください。)
あっているとわかれば、文の上に記号を付けて解答します。

近大の並べ替え問題はこのようにして解いてみてください。

近大の並べ替え問題の特徴

特徴

①文法事項が2・3個出てくる。
②配点が高い、部分点がくれる。
③たまに非常に難しい問題がある

①文法事項が2・3個出る。

解き方の③」で文法事項を見つけると書きましたが、近大の並べ替え問題ではこれが2・3個出てくると思ってください。

今回の問題だと、[it seem as if ~ ]と [as if ~ の後は仮定法] という2つの文法事項があります。
この文法事項を見つけることが、カギとなってきます。
(これを利用して、文法事項2つ見つけられば、ほぼ正解と思うこともできます。)

文法事項は大問2と共通で、単語がバラバラになっていることを考えれば、並べ替え問題のほうが難しいです。
まずは大問2で文法事項を学んでから、そのあとに並べ替え問題の練習をしましょう。

②配点が高い。

大問6は全4題で各2問構成で、1つ2点配点す。
合計16点あります。
問題は完答ではないので、1つ正解で2点です。
時間配分も大切です。
当日は1題2分くらいのイメージです。

③たまに非常に難しい問題がある。

過去問に多く触れていると、非常に難しい問題に出会います。
普通に難しいです。
時間をかけても、1つ2点なので、潔く勘にたよりましょう。
この場合はあきらめも大切です。

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