【過去問解説&勉強法】2022年公募推薦英語大問3(11月21日)

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【近大過去問】2022年公募推薦英語大問3(11月21日)の詳しい解説&勉強法を書いています。

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問1

1:We must invest(    )little money we have to solve these difficult problems.

ア.how
イ.however
ウ.what
エ.whenever


複合関係詞の特徴を理解し、消去法で選択肢を消す。


解答方法

選択肢を見て、『関係詞』『疑問詞』を考えていきます。

複合関係詞が出てきたら、問題に当てはまるかを考えていきます。
出てきている「however」と「whenever」は『副詞節』を作ります。 [Evergreen (EG),P338~342]
(    ) の直前に‟invest“ という他動詞があり、(    ) 以下が名詞節にならないと文が成りたちません。
複合関係詞の特徴から2択にすることができます。

残るは「how」と「what」ですが、名詞節を取れる文法は「間接疑問文」or「関係形容詞」です。
how は間接疑問文で使うと、直後に名詞句(little money)は取れないので、答えは what とわかります。

この what は『関係形容詞』で [what 形容詞+名詞] の形をとり、what 以下は『不完全文』になります。[EG,P348~349]

複合関係詞の知識で2択に絞り、(  )以下が不完全文なので、what と答えを出しても大丈夫です。間接疑問文の直後は『完全文』を取ります。

勉強法・対策

複合関係詞 (whateverなどの…疑問詞+ever) は『複合関係代名詞』と『複合関係副詞』の2つのグループに分けれます。
複合関係代名詞は『名詞節』or『副詞節』を取り、複合関係副詞は『副詞節』のみ取ります。
この問題では、この節の取り方の違いで、選択肢を減らしました。
このように複合関係詞はヒントとして使いやすい文法です。意味が覚えにくい範囲ですが、文法事項で覚えると非常に使える単元です。近大文法でも選択肢としてよく見ます

今回答えの文法は、「関係形容詞」です。数年前から近大入試で見るようになりました。ですが、ここ5年で一般入試含めて、2・3回ぐらいだと思います。EGでも2ページしか説明が載っていないので、この問題のように消去法した結果、「この問題、関係形容詞かも?」と疑えれば十分だと思います。まずは「間接疑問文」[EG,P.398~399]、「複合関係詞」をきっちり理解していきましょう。

問題集は『関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]』(ポラリス1)のP.132~151などの関係詞、もう少し難しいのであれば、関係形容詞を含む問題がある『関正生の英文法ポラリス[2 応用レベル]』(ポラリス2)のP.114~129を進めましょう。説明も詳しいので、きっちり読み込んで理解してから、近大の過去問をやり直してください。

問2

2:The airplane bound from Paris to London(    )here in ten minutes.

ア.have left
イ.is leaving
ウ.leave
エ.to leave


時制の問題だと判断し、進行形の未来の意味を考える。


解答方法

選択肢から、『動詞』の問題であり、ヒントを探します。

まず注意したい語は ‟bound” という単語です。bound は「形容詞」で、よく乗り物系の単語とむすびついて「~に向かう(~行)」という意味になります。(例: the train bound for Tokyo:東京行の電車)
bound という単語が V ではないので、(    ) には V が入ります。
ここで時制の問題だと判断します。この時点で、「エ」の不定詞ではないことがわかります。

「ウ」は現在形で、「ア」は現在完了形ですが、S の 「The airplane bound from Paris to London(単数形)」と動詞の形かそれぞれ合わなくなるので、両方とも不正解になります。

これで答えが、「」の現在進行形になることがわかります。

文末に in ten minutes(10分後に)とあり、未来の時制だとわかります。
現在進行形で未来を表すことができ、この問題ではその形が問われています[EG,P76]。近大では「be going to」や「will」以外で未来を問うこともあるので、消去法で答えたとしても、解答根拠の文法を答えられるようにしましょう。

勉強法・対策

未来の意味を表すことのできる文法は「現在形」「現在進行形」「will」「be going to」「未来完了形」「未来完了進行形」「慣用句表現」と7パターンあります。
時制問題はこれらの細かい使い分けが問われます。
この問題の前日には、時制の問題で「完了形」が問われています。

時制の問題も近大で出題されるので、まずは文法書で時制の基礎的な考えを理解してください。[EG,P.54~114] その後にポラリス1[P.12~27]などを進めましょう。

問3

3:I stopped and asked two locals for directions, but(    )of them knew the way.

ア.a few
イ.either
ウ.neither
エ.no one


否定語と代名詞のポイントを瞬時に思い出す。


解答方法

選択肢を見ると、否定語が2つ入っていることがわかります。
また、(    ) の直前に “but” という接続詞があるので、前の文と後ろの文が逆説の意味で接続しないといけません。
前の文を訳すと、「私は立ち止まり、そして2人の地元民に道をたずねた。」になります。
この意味を後ろの文と逆説関係にするには、「しかし2人とも道を知らなかった。」としなければなりません。
このことから、選択肢は否定語になることがわかります。
あとは、neither か no one かを選べばいいので、no one の後に、” of ~ ” という形は取れないことを使えば、答えは、「」になることがわかります。

勉強法・対策

近大英語で『否定』は重要単元です
大問3(文法問題)、大問6(並べ替え問題)、大問7(長文読解)と出題されています。
長文読解では否定語がポイントとなって、選択肢の正誤を判断する場面が多いです。

大問3・6の文法では、『倒置』と一緒に問われることが多いです。
並べ替え問題では、知らないと解けない問題がほとんどです。
まずは、『否定』の単元を確実にできるように勉強していきましょう。
否定は何を「否定するか?」がポイントです。no, not, never, hardlyなど、一つひとつ確実に違いが分かるように勉強しましょう。[EG,P416~432]

問4

4:When is my father going to pick up his car(     )at the automobile dealer that he often goes to?

ア.repair
イ.repaired
ウ.repairing
エ.repairs


典型的な分詞問題。確実に正解するように。


解答方法

選択肢を見ると、典型的な『動詞』問題です。

近大では ‟ing“ と ‟ed” が出てきたら、『分詞』を疑ってください
この問題では、V が pick up であり、他の選択肢 repair (原形) と repairs (三人称単数) は V の問題ではないということから消すことができます。

分詞の問題だとわかれば、直前の名詞を見て、分詞がどのように名詞を修飾するか(形容詞句として)を考えます。
his car は「 “修理された (ed形) ” or “修理する (ing形) ” のどちらがよいか?」を考えれば、自然と答えは「」の過去分詞 (ed形) だとわかります。

勉強法・対策

分詞を形容詞として使う形は、分詞問題の「基礎の基礎」です。
ですが、過去問を解くと、意外と近大ではこの形の問題が多いことに気づきます。
基礎だからこそ確実に解いてほしいですが、「近大でも基礎が出題される!」ということを忘れないでください。

まずは、分詞の理解が一番大切だと思ってください。
分詞は大きくわけて、

①形容詞として使う分詞[EG,P245~252]
②副詞として使う分詞構文[EG,P253~259]
③分詞の特殊用法[EG,P260~263]

の3つがあります。
3つとも近大で出題されるのできっちり勉強してください。

問題集は一番簡単な基礎問題から始めましょう。
①形容詞として使う分詞:ポラリス1のP,112~119
②副詞として使う分詞構文, ③分詞の特殊用法は、ポラリス1のP,120~130があたります。
分詞は毎年、毎回出題されるので、根気強く勉強してください。

問5

5:According to the article, his ambition of becoming a professional basketballer is likely to(     ).

ア.be realized
イ.be realizing
ウ.realize
エ.realizing


不定詞の見極めと、『自動詞』・『他動詞』の判断。


解答方法

選択肢から、『動詞』の問題だと考えます。

まず、[S be likely to do](Sは~しそうだ)[EG,P.562] という形を覚えていれば、(    ) が不定詞になることがわかり、「エ」の realizing という形は消せます。

次に、選択肢の realize という動詞は‟他動詞“で、目的語が必要です。
これは不定詞・動名詞で使うときも同じです。
(    ) の直後に目的語がないので、他動詞に目的語がない時は受動態にして対処します。
よって答えは、「」の受動態の不定詞[to be p.p][EG,P.203,204]の形が答えです。

勉強法・対策

問題は知識で選択肢をしぼり、文法の性質で答えを出しました。
特に自動詞・他動詞の理解が十分あればかなり選択肢をしぼれます
自動詞・他動詞は文法以外の問題でも意識をしてください。
例えば、単語を暗記している時に、「これは自動詞!、これは他動詞!」のようにして覚えてください。また、長文読解した後にする、精読時でも必ず意識するようにしてください。
必ず役に立つ時が来ます。

受動態の不定詞は、受動態の応用になります。
もしここで問題があれば、受動態の復習 [EG,P154~171] から始めてください。
受動態の使い方がそのまま不定詞になるだけです。

ポラリス1[P.62~72]では、受動態に加えて、この問題できかれた不定詞の受動態、動名詞の受動態もあるので、受動態の共通点を意識して解いてみてください。

問6

6:The expected profit was surreal(     )it ignores the increasing costs of raw materials.

ア.in that
イ.of which
ウ.what
エ.which


関係詞の見極めで、すぐに選択肢を切る。


解答方法

選択肢に、『関係詞』の形が3つ出てきています。
まずは関係詞で選択肢をしぼります

関係詞で選択肢を切るときは、

ポイント

①先行詞(人、モノ)でみる。
②後ろに続く文(『完全文』or『不完全文』)をみる。

先行詞をチェックします。
‟surreal” という単語が目に付くと思います。
この単語、実は「形容詞」です。(以前近大の長文で出てきたことがあるのですが…システム英単語やターゲット1900にも載っていません…)

形容詞ということは、先行詞になりません。
この時点で可能性があるのは、先行詞なしで使える what のみになります。
あとは、後ろの文を見ると、「it ignores the increasing costs…」と完全文が続いています。
関係代名詞の what は後ろに不完全文が来ないといけないので、what でもないことがわかります。
よって答えは残る、in that になるのですが、これは「~という点で」という意味の接続詞です。[EG,P.626]

勉強法・対策

関係詞の特徴を理解することで、選択肢を切れるようになりましょう。
関係詞は、関係代名詞 [EG,P.321~332] と関係形容詞 [EG,P.348,349] は後ろが不完全文になります。
一方、関係副詞 [EG,P.332~338] は完全文になります。
この考えは、関係詞の問題を解くときの基本的な考えです。
違いを理解して、その違いで選択肢を消していきます。
先行詞が必要ないものは、関係代名詞だと what、関係副詞だと、how です。
(近大では where, when もでます[EG,P.334,335,PLUS 62,64])

今回は関係詞と接続詞の問題でしたが、関係詞は他にも『同格の that 』[EG,P.482]も一緒によく出題されます。
関係詞の問題はもちろん、余裕があれば接続詞や同格の単元も一緒に勉強しましょう。

問題集は問1と同じで、『関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]』(ポラリス1)のP.132~151などの関係詞、もう少し難しいのであれば、『関正生の英文法ポラリス[2 応用レベル]』(ポラリス2)のP.114~129を進めましょう。

問7

7:The same technical problem,(     )on an aircraft, could lead to more serious accidents.

ア.occur
イ.occurred
ウ.occurring
エ.to be occurring


挿入されている分詞構文を見抜く。


解答方法

分詞構文は、文頭に置かれることが多いですが、この問題のように文中に挿入されるときもあります。文末にも置かれることもあります。

文頭

(分詞… ~) ,  SV…  ~ .

文中

S ,(分詞  … ~), V … ~.

文末

SV… ~ , (分詞… ~).

近大入試では文頭で聞かれることが圧倒的に多いですが、この問題のように文中に挿入される形でも出題されます。(文中と文末は同じくらいの出題率です。)

分詞構文の可能性があるので、S を補って考えると、
「the same technical problem(occur)on an aircraft」となり、
(同じ技術的な問題が飛行機で(起こっている))と意味が通じるので、分詞構文だとわかります。

あとは「現在分詞 ‟ing”」 or 「過去分詞 ‟ed“」の選択になります。
意味で考えてくれてもかまわないのですが、occur は自動詞なので、現在分詞の「」を選んでくれてもOKです。
(分詞構文で自動詞を使うとき、基本的に過去分詞の形では使わないためです。例外的に過去分詞になるときもありますが、近大の入試で今まで問われたことはありません。)

勉強法・対策

前日の入試でも、1問目から分詞構文が問われていて、2日連続で分詞構文が文法で聞かれました。
形は少し違いますが、対策は一緒です。分詞の問題も、問4で聞かれているので、2日で3題目です。
分詞は近大入試で一番の出題範囲です。

勉強方法は問4と同じです。
前日の問1も参考にしてください。

問8

8:We were given a lot of information from my teachers, some of(    )not good for us.

ア.that was
イ.them were
ウ.which was
エ.which were


「, some of which(whom)」形の継続用法(非制限用法)を思い出す。


解答方法

関係詞の選択肢が出てきています。

(    ) の直前に “, some of”とあり、コンマ( , )の後に置く関係代名詞は継続用法(非制限用法)です。
” , ~ of ” 後に関係詞を置く場合は、”which” or “whom” の2択になります。
some of の他にも、none of, both of, two of, one of 等が which と whom の前に置くことができます。[EG,P.345,346] 
‟that” は関係代名詞で万能というイメージがありますが、継続用法(非制限用法)[EG,P.329]では使えません。
このことを知っていると、選択肢は ‟ウ“ と ‟エ” の2択になります。

関係代名詞の直後の動詞は、先行詞に合わせるというルールがあるので、先行詞を考えます。
この問題の先行詞は、「a lot of information from my teachers」の不可算名詞です(informationが不可算名詞)。不可算名詞は単数扱いするので、答えは、「」の which was になります。

勉強法・対策

関係代名詞の継続用法(非制限用法)からの出題です。
継続用法(非制限用法)は関係代名詞の前に、コンマ( , )がついている形のことで、先行詞に補助的な意味を付け加えます。この用法では、『that は取れない』、『固有名詞が先行詞とき[EG,P.330]』、などいろいろ細かいルールがあります。

まずは関係代名詞の限定用法(基礎)[EG,P.321~328]を完全にして、その後に継続用法(非制限用法)を勉強してください。継続用法(非制限用法)は長文の中でよく使われるので、長文中で使えるようにもしてください。

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